配管・ダクトの保温材厚を考慮した外郭線を表示し、視覚的に干渉の確認ができます。
※ FILDER CeeDの画像で説明しておりますが、FILDER Cubeでも同じ手順となります。
◆保温表示付の配管・ダクトの作図
ここでは例として衛生配管でご説明します。
【操作手順】
①リボンメニューの「衛生」タブから[衛生配管]を選択します。
②コマンドプロパティの[ハッチング・塗りつぶし・保温設定]ボタンをクリックします。
③「ハッチング・塗りつぶし・保温設定」ダイアログが表示されますので、「保温」にチェックを入れます。
●保温材厚:表示する保温材の厚みを設定します。
●色:保温材の色を設定します。
●ペン番号:保温材のペン番号(線幅)を設定します。
●線種:保温材の線種を設定します。
●全用途共通:保温材を表示する/しないを設定します。
④[OK]ボタンをクリックします。
⑤衛生配管を作図すると、設定された保温材が作図できます。
※ 保温材表示は3Dでは表示されません。
◆保温表示時の干渉チェック
保温材厚を含めた範囲で干渉チェックを行います。
【操作手順】
①リボンメニューの「衛生」タブから[干渉チェック]を選択します。
②干渉チェックをする部品を選択します。
ここでは例として下記の干渉チェックを行います。
配管Aの高さを「0」、保温材厚を「20」mm
配管Bの高さを「200」、保温材厚を「30」mm
配管Cの高さを「300」、保温材厚を「30」mm
配管口径は全て「125」とします。
③右クリックで確定します。
④「干渉チェック」ダイアログが表示されますので、「干渉許容差」を「50」mmとします。
⑤[実行]ボタンをクリックします。
④で入力した「干渉許容差」に各々の保温材厚を加算した許容範囲
【20mm+30mm+50mm=100mm】で干渉チェックを行います。
⑥干渉をしているかどうかのダイアログが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。
⑦「干渉チェック結果一覧」ダイアログが表示されます。
図形の干渉箇所はピンク色で表示されます。
<ワンポイント>
保温材テーブルの表示
保温材テーブルでは配管・ダクト用途ごとに口径と保温材厚を設定することができます。
【操作手順】
①リボンメニューの「設定」タブから[配管設定]を選択します。
(ダクトの場合はリボンメニューの「設定」タブから[ダクト設定]を選択します)
②[配管設定]ダイアログが表示されますので「配管マスター」タブをクリックします。
(ダクトの場合は「ダクトマスター」タブをクリックします)
③[保温材厚テーブル]ボタンをクリックします。
※「ハッチング・塗りつぶし・保温設定」ダイアログから表示させる場合は「各用途の保温材厚を使用」にチェックを入れ、[設定]ボタンをクリックします。
保温材厚テーブルが表示されます。
⑴カレント:クリックすると「○」が表示され、カレントに切替わります。
⑵ ↑ ↓ ボタン:選択行を上下に移動します。
⑶削除:選択行を削除します。
⑷使用中の保温材厚テーブル:ダイアログに表示されているファイル名を表示します。
⑸切替:「開く」ダイアログが表示され、使用するテーブルファイルを選択(切替)できます。
⑹初期値に戻す:規定の設定ファイルの場合のみ有効。ボタンを押すと初期値に戻ります。
⑺デフォルト登録:マスターの新規ファイルを開いた時の初期状態を登録します。
⑻保存終了:設定変更した場合など、その設定を保存し終了します。
⑼キャンセル:設定変更など保存せず、ダイアログを閉じます。
テーブルの新規追加方法は、最下行の空欄の「テーブル名称」欄をクリックし、文字を入力します。
テーブル名称を入力すると「口径」欄と「厚さ」欄の数値を設定することができます。任意の数値を入力し[保存終了]ボタンをクリックします。